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お立ち寄りくださいましてありがとうございます。「一の朗読」(いちのろうどく)です。青空文庫や収録の許可をいただいた作家さんの作品をを楽しみながら読んでいます。 月に1〜2回の更新です。よろしくお願いします。 ★自己紹介★ 2010年音訳奉仕員の活動をするにあたり朗読を学び始める。2018年文の京ゆかりの文化人顕彰事業「朗読コンテスト」一般の部最優秀賞を受賞。2021年から佐野真希子氏に師事。現在、Podcastを中心に朗読している。 Audiobook / reading Japanese novels /recitation サムネイル画像・フリー素材ぱくたそ(www.pakutaso.com)
- 99 - 朗読:梶井基次郎『桜の樹の下には』
梶井基次郎『桜の樹の下には』
久しぶりに読みました。
“桜の樹の下には屍体したいが埋まっている!
これは信じていいことなんだよ。何故って、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか。(引用)”
青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/000074/files/427_19793.html
底本:「檸檬・ある心の風景 他二十編」旺文社文庫、旺文社
1972(昭和47)年12月10日初版発行
1974(昭和49)年第4刷発行
初出:「詩と詩論」
1928(昭和3)年12月
OP/ED:A Dream of a Cat (written by brightwaltz)
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Tue, 12 Mar 2024 - 07min - 98 - 朗読:夏目漱石『夢十夜』より「第一夜」
夏目漱石『夢十夜』より「第一夜」 再読しました。 “こんな夢を見た。 腕組をして枕元に坐っていると、仰向に寝た女が、静かな声でもう死にますと云う。(引用)” 青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/799_14972.html 底本:「夏目漱石全集10巻」ちくま文庫、筑摩書房 1988(昭和63)年7月26日第1刷発行 1996(平成8)年7月15日第5刷発行 底本の親本:「筑摩全集類聚版夏目漱石全集」筑摩書房 1971(昭和46)年4月~1972(昭和47)年1月 OP/ED:A Dream of a Cat (written by brightwaltz) (FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )
Fri, 12 Jan 2024 - 09min - 97 - 朗読:芥川龍之介「クリスマス」 『少年』より
芥川龍之介「クリスマス」 『少年』より 再読しました。 “昨年のクリスマスの午後、堀川保吉は須田町の角から新橋行の乗合自働車に乗った。彼の席だけはあったものの、自働車の中は不相変身動きさえ出来ぬ満員である。(引用)” 青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/155_15203.html 底本:「芥川龍之介全集5」ちくま文庫、筑摩書房 1987(昭和62)年2月24日第1刷発行 1995(平成7)年4月10日第6刷発行 底本の親本:「筑摩全集類聚版芥川龍之介全集」筑摩書房 1971(昭和46)年3月~1971(昭和46)年11月 OP/ED:A Dream of a Cat (written by brightwaltz) (FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )
Sun, 17 Dec 2023 - 13min - 96 - 朗読:芥川龍之介『蜘蛛の糸』
芥川龍之介『蜘蛛の糸』
久しぶりに読みました。
“ある日の事でございます。御釈迦様は極楽の蓮池のふちを、独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。(引用)”
青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/92_14545.html
原本:集英社文庫「地獄変」(芥川龍之介)より
1931年3月25日第一刷
2008年6月7日第20刷
OP/ED:A Dream of a Cat (written by brightwaltz)
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Tue, 17 Oct 2023 - 11min - 95 - 朗読:北村兼子『ねこ』
北村兼子『ねこ』
久しぶりに再読しました。
“新秋の氣いゝ風が簾を透して吹く、それが呼吸氣管に吸ひ込まれて、酸素が血になり、動脈が調子よく搏つ………その氣が味はへない。(引用)”
青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/002169/files/60668_74432.html
底本:「戀の潜航」改善社
1926(大正15)年10月10日発行
OP/ED:A Dream of a Cat (written by brightwaltz)
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Thu, 21 Sep 2023 - 05min - 94 - 朗読:山川方夫『朝のヨット』
山川方夫『朝のヨット』
“曙の色がほのかに東の空を染めて、間もなくその日の最初の太陽の光が、はるかな海面を錫箔のように輝かせた。(引用)”
青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/001801/files/59447_70199.html
底本:「夏の葬列」集英社文庫、集英社
1991(平成3)年5月25日第1刷
2014(平成26)年6月17日第14刷
初出:「美術手帖 Vol.15 No.222」
1963(昭和38)年7月号
OP/ED:A Dream of a Cat (written by brightwaltz)
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Sun, 03 Sep 2023 - 07min - 93 - 朗読:芥川龍之介『沼』
芥川龍之介『沼』 久しぶりに朗読しました。 “おれは沼のほとりを歩いてゐる。 昼か、夜よるか、それもおれにはわからない。(引用)” 青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/3808_27326.html 底本:「筑摩全集類聚 芥川龍之介全集第四巻」筑摩書房 1971(昭和46)年6月5日初版第1刷発行 1979(昭和54)年4月10日初版第11刷発行 OP/ED:A Dream of a Cat (written by brightwaltz) (FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )
Wed, 16 Aug 2023 - 06min - 92 - 朗読:牧野富太郎『若き日の思い出』
牧野富太郎『若き日の思い出』 「らんまん」のモデルである植物学者・牧野富太郎の随筆です。 “私は自分の学問に対してあまり苦労したことはなかった。今日まで何十年にわたる長い年月の間実に愉快に学問を続けてきて、ついに今日に及んだのであるが、平素その学問を特に勉強したようにも感じていないのは不思議である。(引用)” 青空文庫→https://www.aozora.gr.jp/cards/001266/files/47236_29321.html ※朗読で分かるように一部テキストを読み替えています。 底本:「日本の名随筆 別巻34 蒐集」作品社 1993(平成5)年12月25日第1刷発行 1998(平成10)年5月30日第2刷発行 底本の親本:「若き日の思い出」旺文社 1955(昭和30)年1月発行 OP/ED:A Dream of a Cat (written by brightwaltz) (FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )
Sun, 09 Jul 2023 - 10min - 91 - 朗読:三好達治『大阿蘇』
三好達治『大阿蘇』 〜『霾』より “雨の中に馬がたつてゐる 一頭二頭仔馬をまじへた馬の群れが 雨の中にたつてゐる(引用)” 青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/001749/files/55871_63879.html 底本:「三好達治全集第一卷」筑摩書房 1964(昭和39)年10月15日発行 底本の親本:「定本三好達治全詩集」筑摩書房 1962(昭和37)年3月30日 初出:大阿蘇「雜記帖」 1937(昭和12)年6月 OP/ED:A Dream of a Cat (written by brightwaltz) (FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )
Sat, 01 Jul 2023 - 02min - 90 - 朗読:夢野久作『月蝕』
夢野久作『月蝕』 “鋼のように澄みわたる大空のまん中で 月がすすり泣いている。 ………けがらわしい地球の陰影が 自分の顔にうつるとて…………(引用)” 青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/000096/files/2378_13519.html 底本:「夢野久作全集3」ちくま文庫、筑摩書房 1992(平成4)年8月24日第1刷発行 底本の親本:「日本探偵小説全集 第十一篇 夢野久作集」改造社 1929(昭和4)年12月3日発行 OP/ED:A Dream of a Cat (written by brightwaltz) BGM:灰色の絵の具で描くなら( written by 蒲鉾さちこ) (FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )
Fri, 23 Jun 2023 - 05min - 89 - 朗読:芥川龍之介『蛙』
芥川龍之介『蛙』 “自分の今寝ころんでゐる側に、古い池があつて、そこに蛙が沢山ゐる。(引用)” 青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/3800_27289.html 底本:「筑摩全集類聚 芥川龍之介全集第四巻」筑摩書房 1971(昭和46)年6月5日初版第1刷発行 1979(昭和54)年4月10日初版第11刷発行 OP/ED:A Dream of a Cat (written by brightwaltz) (FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ ) ※原作で「池中(チチュウ)」となっているところを「池の中」に読み替えています。
Mon, 15 May 2023 - 07min - 88 - 朗読:太宰治『容貌』
太宰治『容貌』 “私の顔は、このごろまた、ひとまわり大きくなったようである。もとから、小さい顔ではなかったが、このごろまた、ひとまわり大きくなった。(引用)” 青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/1596_18112.html 底本:「太宰治全集10」ちくま文庫、筑摩書房 1989(平成元)年6月27日第1刷発行 底本の親本:「筑摩全集類聚版太宰治全集第十巻」筑摩書房 1977(昭和52)年2月25日初版第1刷発行 初出:「博浪沙 第六巻第六号」 1941(昭和16)年6月5日発行 OP/ED:A Dream of a Cat (written by brightwaltz) (FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )
Sat, 15 Apr 2023 - 03min - 87 - 朗読:江戸川乱歩 随筆『幼蟲』
江戸川乱歩 随筆『幼蟲』 桜の花の季節なので、久しぶりに読みました。 “少年時代、うららかな春を楽しんだ事があった様だ。併し今は春を知らぬ。(引用)” 原本:江戸川乱歩傑作選 蟲 2016年11月10日 第一刷 著者:江戸川乱歩 編者:辻村深月 発行所:株式会社 文藝春秋 ISBN:978-4-16-790733-4 OP/ED:A Dream of a Cat (written by brightwaltz) (FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )
Mon, 20 Mar 2023 - 07min - 86 - 朗読:北野勇作『カメリ、リボンをもらう』
北野勇作『カメリ、リボンをもらう』 『カメリ』(河出文庫)より https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309414584/ ”ヒトが消えた世界のカフェで、模造亀(レプリカメ)のカメリは思う。幸せってなんだろう?カフェを訪れる客、ヒトデナシたちに喜んでほしいから、今日もカメリは奇跡を起こす。心温まるすこし不思議な物語(河出書房新社HPより引用)” 原本:「カメリ」2016年6月20日 初版発行 2022年10月30日 2刷発行 著者 北野勇作 発行所 株式会社 河出書房新社 ISBN:978-4-309-41458-4 ● Cコード:0193 OP/ED:A Dream of a Cat (written by brightwaltz) (FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )
Mon, 27 Feb 2023 - 19min - 85 - 朗読:芥川龍之介『尾生の信』
芥川龍之介『尾生の信』
青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/24_15235.html
“尾生は橋の下に佇んで、さっきから女の来るのを待っている。見上げると、高い石の橋欄には、蔦蘿が半ば這いかかって、時々その間を通りすぎる往来の人の白衣の裾が、鮮かな入日に照らされながら、悠々と風に吹かれて行く。(引用)”
底本:「芥川龍之介全集3」ちくま文庫、筑摩書房
1986(昭和61)年12月1日第1刷発行
1996(平成8)年4月1日第8刷発行
底本の親本:「筑摩全集類聚版芥川龍之介全集」筑摩書房
1971(昭和46)年3月~1971(昭和46)年11月
OP/ED:A Dream of a Cat (written by brightwaltz)
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Sat, 21 Jan 2023 - 08min - 84 - 朗読:中島敦『山月記』Sun, 18 Dec 2022 - 25min
- 83 - 朗読:小川未明『野ばら』Tue, 29 Nov 2022 - 09min
- 82 - 朗読:芥川龍之介『ピアノ』Tue, 22 Nov 2022 - 06min
- 81 - 朗読:宮沢賢治『やまなし』Fri, 02 Sep 2022 - 11min
- 80 - 朗読:北村兼子『ねこ』Wed, 24 Aug 2022 - 05min
- 79 - 朗読:我那覇孝淳『多人称小説』Mon, 04 Jul 2022 - 06min
- 78 - 朗読:深川岳志『猫時計』Sun, 19 Jun 2022 - 06min
- 77 - 朗読:太宰治『待つ』Wed, 08 Jun 2022 - 09min
- 76 - 朗読:山川方夫『歪んだ窓』
山川方夫『歪んだ窓』
”朝からの雨が窓を濡らしている。アパートの小暗い部屋の中で、レーン・コートを出し手ばやく外出の仕度にかかる姉を、彼女は隅っこから目を光らせて見ていた。(引用)”
青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/001801/files/59448_70201.html
底本:「山川方夫全集 第四巻」冬樹社 1969(昭和44)年9月25日第1刷発行
初出:「龍生」 1963(昭和38)年7月号
OP/ED:A Dream of a Cat (written by brightwaltz)(FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )
Fri, 06 May 2022 - 12min - 75 - 朗読:池田久輝『向こう岸の伝説』
池田久輝 著 U35第一回京都朗読コンテスト 予選指定テキスト3 rlabo.jp/krc/ BGM:儚く透明な色(written by shimtone) OP/ED:A Dream of a Cat (written by brightwaltz)(FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )
Mon, 25 Apr 2022 - 05min - 74 - 朗読:池田久輝『僕の宇宙の旅』Sat, 23 Apr 2022 - 04min
- 73 - 朗読:池田久輝『南の森に消える』Sun, 17 Apr 2022 - 06min
- 72 - 「外郎売」
「外郎売」
ご存知「外郎売」です。歌舞伎の演目ですが、そこで出てくる長科白は、アナウンサーや俳優、声優などの発声練習・活舌の練習でよく用いられています。
元のテキスト、そして漢字の読み方やアクセントはいくつかあるようです。参考にウィキペディアのものを掲載しましたが、私が使ったテキストはこれではありません。
早口にはこだわりませんでした。表現と活舌に注意し、聞き取りやすい読みを心掛けました。
Wikipedia→ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%96%E9%83%8E%E5%A3%B2
曲:A Dream of a Cat (written by brightwaltz)(FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )
「外郎売」(Wikipediaより引用)
拙者親方と申すは、御立会の内に御存知の御方も御座りましょうが、御江戸を発って二十里上方、相州小田原一色町を御過ぎなされて、青物町を上りへ御出でなさるれば、欄干橋虎屋藤右衛門、只今では剃髪致して圓斎と名乗りまする。
元朝より大晦日まで御手に入れまする此の薬は、昔、珍の国の唐人外郎と云う人、我が朝へ来たり。帝へ参内の折から此の薬を深く込め置き、用うる時は一粒ずつ冠の隙間より取り出だす。依ってその名を帝より「透頂香」と賜る。即ち文字には頂き・透く・香と書いて透頂香と申す。
只今では此の薬、殊の外、世上に広まり、方々に偽看板を出だし、イヤ小田原の、灰俵の、さん俵の、炭俵のと色々に申せども、平仮名を以って「ういろう」と記せしは親方圓斎ばかり。もしや御立会の内に、熱海か塔ノ沢へ湯治に御出でなさるるか、又は伊勢御参宮の折からは、必ず門違いなされまするな。
御上りなれば右の方、御下りなれば左側、八方が八つ棟、面が三つ棟、玉堂造、破風には菊に桐の薹の御紋を御赦免あって、系図正しき薬で御座る。
イヤ最前より家名の自慢ばかり申しても、御存知無い方には正真の胡椒の丸呑み、白河夜船、されば一粒食べ掛けて、その気味合いを御目に掛けましょう。先ず此の薬を斯様に一粒舌の上に乗せまして、腹内へ納めますると、イヤどうも言えぬわ、胃・心・肺・肝が健やかに成りて、薫風喉より来たり、口中微涼を生ずるが如し。魚・鳥・茸・麺類の食い合わせ、その他万病即効在る事神の如し。
さて此の薬、第一の奇妙には、舌の廻る事が銭ごまが裸足で逃げる。ヒョッと舌が廻り出すと矢も盾も堪らぬじゃ。
そりゃそりゃそらそりゃ、廻って来たわ、廻って来るわ。アワヤ喉、サタラナ舌にカ牙サ歯音、ハマの二つは唇の軽重。開合爽やかに、アカサタナハマヤラワ、オコソトノホモヨロヲ。
一つへぎへぎに、へぎ干し・はじかみ、盆豆・盆米・盆牛蒡、摘蓼・摘豆・摘山椒、書写山の社僧正。
小米の生噛み、小米の生噛み、こん小米のこ生噛み。繻子・緋繻子、繻子・繻珍。
親も嘉兵衛、子も嘉兵衛、親嘉兵衛・子嘉兵衛、子嘉兵衛・親嘉兵衛。古栗の木の古切り口。雨合羽か番合羽か。貴様の脚絆も革脚絆、我等が脚絆も革脚絆。尻革袴のしっ綻びを、三針針長にちょと縫うて、縫うてちょとぶん出せ。河原撫子・野石竹、野良如来、野良如来、三野良如来に六野良如来。
一寸先の御小仏に御蹴躓きゃるな、細溝にどじょにょろり。京の生鱈、奈良生真名鰹、ちょと四五貫目。御茶立ちょ、茶立ちょ、ちゃっと立ちょ。茶立ちょ、青竹茶筅で御茶ちゃっと立ちゃ。来るわ来るわ何が来る、高野の山の御杮小僧、狸百匹、箸百膳、天目百杯、棒八百本。武具、馬具、武具馬具、三武具馬具、合わせて武具馬具、六武具馬具。
菊、栗、菊栗、三菊栗、合わせて菊栗、六菊栗。麦、塵、麦塵、三麦塵、合わせて麦塵、六麦塵。あの長押の長薙刀は誰が長薙刀ぞ。向こうの胡麻殻は荏の胡麻殻か真胡麻殻か、あれこそ本の真胡麻殻。がらぴぃがらぴぃ風車。起きゃがれ小法師、起きゃがれ小法師、昨夜も溢してまた溢した。
たぁぷぽぽ、たぁぷぽぽ、ちりからちりから、つったっぽ、たっぽたっぽ一干蛸。落ちたら煮て食お、煮ても焼いても食われぬ物は、五徳・鉄灸、金熊童子に、石熊・石持・虎熊・虎鱚。中でも東寺の羅生門には、茨木童子が腕栗五合掴んでおむしゃる、彼の頼光の膝元去らず。鮒・金柑・椎茸・定めて後段な、蕎麦切り・素麺、饂飩か愚鈍な小新発知。小棚の小下の小桶に小味噌が小有るぞ、小杓子小持って小掬って小寄こせ。
おっと合点だ、心得田圃の川崎・神奈川・程ヶ谷・戸塚は走って行けば、灸を擦り剥く三里ばかりか、藤沢・平塚・大磯がしや、小磯の宿を七つ起きして、早天早々、相州小田原、透頂香。隠れ御座らぬ貴賎群衆の、花の御江戸の花ういろう。
アレあの花を見て、御心を御和らぎやと言う、産子・這子に至るまで、此の外郎の御評判、御存じ無いとは申されまいまいつぶり、角出せ棒出せぼうぼう眉に、臼杵擂鉢ばちばち桑原桑原桑原と、羽目を外して今日御出での何茂様に、上げねばならぬ、売らねばならぬと、息せい引っ張り、東方世界の薬の元締、薬師如来も照覧あれと、ホホ敬って外郎はいらっしゃりませぬか。
Sat, 09 Apr 2022 - 06min - 71 - 朗読:梶井基次郎「桜の樹の下には」Tue, 22 Mar 2022 - 08min
- 70 - 朗読:高村光太郎 「元素智恵子」 「智恵子抄」より
高村光太郎 「元素智恵子」 「智恵子抄」より
”智恵子はすでに元素にかへつた。
わたくしは心霊独存の理を信じない。(引用)”「智恵子抄」から3編「レモン哀歌」、「荒涼たる帰宅」「元素智恵子」を読みました。東日本大震災から今年で11年です。多くの悲しみが癒えずにいます。一瞬でも顔をあげるきっかけになればとの思いを込めて読みました。
青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/001168/files/46669_25695.html
底本:「智恵子抄」新潮文庫、新潮社 1956(昭和31)年7月15日発行 1967(昭和42)年12月15日43刷改版 1984(昭和59)年12月15日79刷
曲:A Dream of a Cat (written by brightwaltz)(FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )
Thu, 10 Mar 2022 - 01min - 69 - 朗読:高村光太郎 「荒涼たる帰宅」 「智恵子抄」よりSun, 06 Mar 2022 - 01min
- 68 - 朗読:高村光太郎 「レモン哀歌」 「智恵子抄」よりSat, 05 Mar 2022 - 02min
- 67 - 朗読:夏目漱石「夢十夜」より「第一夜」
夏目漱石「夢十夜」より「第一夜」
“こんな夢を見た。腕組をして枕元に坐すわっていると、仰向に寝た女が、静かな声でもう死にますと云う。女は長い髪を枕に敷いて、輪郭の柔な瓜実顔をその中に横たえている。(引用)”
青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/799_14972.html
底本:「夏目漱石全集10巻」ちくま文庫、筑摩書房 1988(昭和63)年7月26日第1刷発行 1996(平成8)年7月15日第5刷発行
底本の親本:「筑摩全集類聚版夏目漱石全集」筑摩書房 1971(昭和46)年4月~1972(昭和47)年1月曲:A Dream of a Cat (written by brightwaltz)(FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )
Sun, 06 Feb 2022 - 09min - 66 - 朗読:島崎藤村「雪の障子」
島崎藤村「雪の障子」
“めずらしいものが降った。旧冬十一月からことしの正月末へかけて、こんな冬季の乾燥が続きに続いたら、今に飲料水にも事欠くであろうと言われ、雨一滴来ない庭の土は灰の塊のごとく、草木もほとほと枯れ死ぬかと思われた後だけに、この雪はめずらしい。(引用)”
青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/000158/files/55958_50957.html
底本:「エッセイの贈りもの 1」岩波書店 1999(平成11)年3月5日第1刷発行
底本の親本:「図書」岩波書店 1940(昭和15)年3月
初出:「図書」岩波書店 1940(昭和15)年3月曲:A Dream of a Cat (written by brightwaltz)(FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )
Tue, 25 Jan 2022 - 06min - 65 - 朗読:芥川龍之介「蜜柑」
芥川龍之介「蜜柑」 お立ち寄りいただきありがとうございます。久しぶりに読んでみました。 “或曇つた冬の日暮である。私は横須賀発上り二等客車の隅に腰を下して、ぼんやり発車の笛を待つてゐた。とうに電燈のついた客車の中には、珍らしく私の外に一人も乗客はゐなかつた。(引用)” 青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/98_15272.html 曲:A Dream of a Cat (written by brightwaltz) (FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )
Mon, 10 Jan 2022 - 14min - 64 - 朗読会より:芥川龍之介「クリスマス」(『少年』より)
朗読会より:芥川龍之介「クリスマス」(『少年』より) 2021年12月25日に京都市北文化会館で行われた「佐野真希子 朗読教室・受講生による第30回朗読会『声、冴ゆ』」にて朗読したときのものです。動画撮影をしていたカメラのマイクで収録したものなので音質が良くありません。ご了承ください。 青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/155_15203.html OP曲:記憶の中の景色(written by しんさんわーくす) ED曲:Cleaire (written by カワサキヤスヒロ) (FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )
Mon, 27 Dec 2021 - 09min - 63 - 朗読:芥川龍之介『少年』より「クリスマス」
芥川龍之介『少年』より「一 クリスマス」(抜粋) ”昨年のクリスマスの午後、堀川保吉は須田町の角から新橋行きの乗合自働車に乗った。彼の席だけはあったものの、自働車の中は不相変身動きさえ出来ぬ満員である。”(引用) 青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/155_15203.html 底本:「芥川龍之介全集5」ちくま文庫、筑摩書房 1987(昭和62)年2月24日第1刷発行 1995(平成7)年4月10日第6刷発行 底本の親本:「筑摩全集類聚版芥川龍之介全集」筑摩書房 1971(昭和46)年3月~1971(昭和46)年11月 OP曲:記憶の中の景色(written by しんさんわーくす) ED曲:Cleaire (written by カワサキヤスヒロ) (FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )
Mon, 13 Dec 2021 - 13min - 62 - 朗読:江戸川乱歩『白昼夢』
江戸川乱歩『白昼夢』
”あれは、白昼の悪夢であったか、それとも現実の出来事であったか。晩春の生暖い風が、オドロオドロと、火照ほてった頬に感ぜられる、蒸し暑い日の午後であった。”(引用)
青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/001779/files/57192_59570.html
底本:「江戸川乱歩全集 第1巻 屋根裏の散歩者」光文社文庫、光文社 2004(平成16)年7月20日初版1刷発行 2012(平成24)年8月15日7刷発行
底本の親本:「江戸川乱歩全集 第五巻」平凡社 1931(昭和6)年7月
初出:「新青年」博文館 1925(大正14)年7月
※初出時の表題は「小品二篇 その一 白昼夢」です。
※底本巻末の編者による語注は省略しました。OP曲:記憶の中の景色(written by しんさんわーくす)
ED曲:Cleaire (written by カワサキヤスヒロ)
(FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )Sun, 28 Nov 2021 - 18min - 61 - 朗読:深川岳志『歩道橋』
深川岳志『歩道橋』
深川さんのnoteのマガジンより朗読させていただきました。https://note.com/fukagawa/m/m419673da4770
『歩道橋』 https://note.com/fukagawa/n/nf60ce120e405
“私たちは歩道橋の上で出会った。下を大きなトラックがうなりを上げて通りすぎ、振動で歩道橋がぐらりと揺れた。(引用)”
このお話は、音声SNS・clubhouseでの雑談の中で生まれました⇒ https://note.com/fukagawa/n/n1e957910a4e2
OP曲:おだやか(written by modus)
ED曲:Cleaire (written by カワサキヤスヒロ)
(FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )Thu, 18 Nov 2021 - 03min - 60 - 朗読:山川方夫『菊』
山川方夫『菊』
“昔、一人の女がいた。女は御所につとめ、幼いころからその御所の奥ふかくに住み、中宮ちゅうぐうの御身のまわりのこまごまとした雑用をはたすのが役目だった。”(引用)青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/001801/files/59739_72675.html
底本:「親しい友人たち 山川方夫ミステリ傑作選」創元推理文庫、東京創元社 2015(平成27)年9月30日初版 2015(平成27)年11月6日再版
底本の親本:「山川方夫全集 第4巻」筑摩書房 2000(平成12)年5月10日
初出:「ヒッチコック・マガジン 第四巻第一二号」宝石 1962(昭和37)年11月1日発行 ※初出時の表題は「親しい友人たち・その10」です。
OP曲:記憶の中の景色(written by しんさんわーくす)
ED曲:Cleaire (written by カワサキヤスヒロ)
(FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )Tue, 02 Nov 2021 - 20min - 59 - 朗読:高橋郁子『月想』
高橋郁子『月想』 原案:今昔物語集第27巻第24話 使用条件の範囲内で、こちらにある脚本を朗読させていただきました。 高橋郁子さんのnote⇒ https://note.com/ikuko_t/n/n0ed076c01d33(テキスト公開期間終了) ーーーーー 原案:今昔物語集第27巻第24話 作:高橋郁子 ▼idenshi195 YouTubeチャンネル https://youtube.com/channel/UC833tuKN7K-vEn21WIBAOrA ーーーーー OP曲:おだやか(written by modus) ED曲:Cleaire (written by カワサキヤスヒロ) (FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )
Sun, 17 Oct 2021 - 18min - 58 - 朗読:芥川龍之介『沼』(再録)
(再録)芥川龍之介『沼』
思うところがあり録り直ししました。自分用ですがよかったら聞き比べてください。自分はこちらの方が好きです。
ーーーーー
“おれは沼のほとりを歩いてゐる。
昼か、夜よるか、それもおれにはわからない。唯、どこかで蒼鷺の啼く声がしたと思つたら、蔦葛に掩はれた木々の梢こずゑに、薄明りの仄めく空が見えた。”(引用)青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/3808_27326.html
底本:「筑摩全集類聚 芥川龍之介全集第四巻」筑摩書房
1971(昭和46)年6月5日初版第1刷発行
1979(昭和54)年4月10日初版第11刷発行OP曲:記憶の中の景色(written by しんさんわーくす)
ED曲:Cleaire (written by カワサキヤスヒロ)
(FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )Sat, 09 Oct 2021 - 06min - 57 - 朗読:芥川龍之介『沼』
芥川龍之介『沼』
“おれは沼のほとりを歩いてゐる。
昼か、夜よるか、それもおれにはわからない。唯、どこかで蒼鷺の啼く声がしたと思つたら、蔦葛に掩はれた木々の梢こずゑに、薄明りの仄めく空が見えた。”(引用)青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/3808_27326.html
底本:「筑摩全集類聚 芥川龍之介全集第四巻」筑摩書房
1971(昭和46)年6月5日初版第1刷発行
1979(昭和54)年4月10日初版第11刷発行OP曲:記憶の中の景色(written by しんさんわーくす)
ED曲:Cleaire (written by カワサキヤスヒロ)
(FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )Thu, 07 Oct 2021 - 06min - 56 - 朗読:宮沢賢治『よだかの星』
宮沢賢治『よだかの星』 “よだかは、実にみにくい鳥です。顔は、ところどころ、味噌をつけたようにまだらで、くちばしは、ひらたくて、耳までさけています。”(引用) 青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/473_42318.html 底本:「新編 銀河鉄道の夜」新潮文庫、新潮社 1989(平成元)年6月15日第1刷発行 1991(平成3)年3月10日4刷 底本の親本:「新修宮沢賢治全集 第八巻」筑摩書房 1979(昭和54)年5月 OP曲:記憶の中の景色(written by しんさんわーくす) ED曲:Cleaire (written by カワサキヤスヒロ) (FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )
Thu, 23 Sep 2021 - 19min - 55 - 朗読:谷崎潤一郎『客ぎらい』(抜粋)(再録)
谷崎潤一郎『客ぎらい』(抜粋)
底本:「陰翳礼讃 改版」中公文庫、中央公論新社 1975(昭和50)年10月10日初版発行 1995(平成7)年9月18日改版発行 2011(平成23)年6月20日改版21刷発行
底本の親本:「谷崎潤一郎全集 第二十一巻」中央公論社 1983(昭和58)年1月25日
初出:「文学の世界」 1948(昭和23)年10月号
青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/001383/files/58492_71311.html
“たしか寺田寅彦氏の随筆に、猫のしっぽのことを書いたものがあって、猫にあゝ云うしっぽがあるのは何の用をなすのか分らない、全くあれは無用の長物のように見える、人間の体にあんな邪魔物が附いていないのは仕合せだ、と云うようなことが書いてあるのを読んだことがあるが、(引用)”
OP曲:記憶の中の景色(written by しんさんわーくす)
ED曲:Cleaire (written by カワサキヤスヒロ)
(FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )Wed, 15 Sep 2021 - 06min - 53 - 朗読:深川岳志『静かなるゾンビ 3』
深川岳志『静かなるゾンビ 3』
深川岳志さんのnoteの→ https://note.com/fukagawa
朗読用ショートショート(マガジン)より2編を読ませていただきました。
→https://note.com/fukagawa/m/m419673da4770「夜とゾンビ」「ゾンビ村」
“脳波が止まったのに死にもせず、ゾンビとして暮らしている。昼間は会社に行って、夜は公園に行く。(引用)”
BGM:なんでしょう?(written by KK https://dova-s.jp/bgm/play710.html)
効果音:https://taira-komori.jpn.org/index.html
OP曲:おだやか(written by modus)
ED曲:Cleaire (written by カワサキヤスヒロ)
(FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )Sat, 04 Sep 2021 - 06min - 52 - 朗読:深川岳志『静かなるゾンビ ・2』
深川岳志『静かなるゾンビ 2』 “月いちのペースでゾンビ夜会が続いている。(引用)” 深川岳志さんのnoteの→ https://note.com/fukagawa 朗読用ショートショート(マガジン)より2編を読ませていただきました。→ https://note.com/fukagawa/m/m419673da4770 「赤い人」「告白」 BGM:なんでしょう?(written by KK https://dova-s.jp/bgm/play710.html) OP曲:おだやか(written by modus) ED曲:Cleaire (written by カワサキヤスヒロ) (FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )
Thu, 26 Aug 2021 - 06min - 51 - 朗読:深川岳志『静かなるゾンビ・1』
深川岳志『静かなるゾンビ・ 1』 深川岳志さんのnoteの → https://note.com/fukagawa 朗読用ショートショート(マガジン)より4編を読ませていただきました。「健康診断」「医者通い」「友の会」「ゾンビの恋」 → https://note.com/fukagawa/m/m419673da4770 “「すこし痩せましたか」「はい。一日二食にしているので」(引用)” BGM:なんでしょう?(written by KK https://dova-s.jp/bgm/play710.html) 効果音:マウスをクリックする音(written by Chisato Kimura)/ピー音・モザイクや放送禁止(written by Hupple) OP曲:おだやか(written by modus) ED曲:Cleaire (written by カワサキヤスヒロ) (FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )
Sat, 14 Aug 2021 - 08min - 50 - 朗読:原民喜『原爆体験以後』
原民喜『原爆体験以後』
底本:「三田文學 第九十四巻 第一二二号 夏季号」三田文学会 2015(平成27)年8月1日発行
初出:「夕刊中国」夕刊中国社 1950(昭和25)年4月20日
青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/000293/files/60444_73864.html
“幼いときから広島で育ち、付小に行く途中にあった土手町の桜並木、付中通学時代では國泰寺の楠木をなつかしく思いだす、(引用)”
OP曲:記憶の中の景色(written by しんさんわーくす)
ED曲:Cleaire (written by カワサキヤスヒロ)
(FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )Sat, 07 Aug 2021 - 02min - 49 - 朗読:原民喜『原子爆弾 即興ニスギズ』
原民喜『原子爆弾 即興ニスギズ』
底本:「日本の原爆文学1」ほるぷ出版
1983(昭和58)年8月1日初版第1刷発行
初出:「杞憂句抄その二」として「原民喜全集第一巻」芳賀書店に初出。全23句 1965(昭和40)年ただし、「日の暑さ死臭に満てる百日紅」「廃虚すぎて蜻蛉の群を眺めやる」の句については、「俳句研究」昭和26年10月号に「杞憂句抄」として掲載された。
※文中の「血+卜」の文字は、「定本原民喜全集III」(青土社 1978年11月30日発行)および「原民喜全集第一巻」(芳賀書店 初版発行 昭和40年9月30日)では「倒」と表記されている。読みは「たお」か。
青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/000293/files/4768_6659.html
“夏の野に幻の破片きらめけり(引用)”
OP曲:記憶の中の景色(written by しんさんわーくす)
ED曲:Cleaire (written by カワサキヤスヒロ)
(FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )Fri, 06 Aug 2021 - 02min - 48 - 朗読:ラヴクラフト『ニャルラトホテプ』(再録)
H・P・ラヴクラフト 大久保ゆう訳『ニャルラトホテプ』(再録)
翻訳の底本:H.P.Lovecraft (1920) "Nyarlathotep"
上記の翻訳底本は、著作権が失効しています。
2012(平成24)年6月4日翻訳青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/001699/files/56839_53228.html
“ニャルラトホテプ……這い寄る混沌……残ったのはもうわたしだけ……この何もない空を聞き手にして、お話ししようと思います。(引用)”
OP曲:記憶の中の景色(written by しんさんわーくす)
ED曲:Cleaire (written by カワサキヤスヒロ)
(FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )Tue, 03 Aug 2021 - 14min - 47 - 朗読:山川方夫「暑くない夏」
山川方夫「暑くない夏」
底本:「親しい友人たち 山川方夫ミステリ傑作選」創元推理文庫、東京創元社 2015(平成27)年9月30日初版
底本の親本:「山川方夫全集 4 愛のごとく」筑摩書房 2000(平成12)年5月10日初版第1刷発行
初出:「朝日新聞(夕刊)」1962(昭和37)年7月1日青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/001801/files/59969_73691.html
“「……夏が来たのね」
女は、天井を見上げたままでいった。
白い天井。白い壁。白いシーツ。女の顔も白い。
「空を見ていると、わかるの。ついこないだまで、どんよりと空の濁にごった日ばかりがつづいてたわ。(引用)”OP曲:記憶の中の景色(written by しんさんわーくす)
ED曲:Cleaire (written by カワサキヤスヒロ)
(FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )Mon, 26 Jul 2021 - 07min - 46 - 朗読:太宰治「待つ」
太宰治「待つ」 原本:『新ハムレット』太宰治(新潮文庫) 昭和49年3月3日発行 平成7年1月30日30刷改版 平成17年1月25日 37刷 「待つ」昭和17年6月『女性』収録 青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/2317_13904.html “省線のその小さい駅に、私は毎日、人をお迎えにまいります。誰とも、わからぬ人を迎えに。(引用)” 発表会で披露するために練習してきました。発表会の緊張感を出したくて録り直しなしの1発録りで編集をしていません。息の音が入っています。 OP曲:記憶の中の景色(written by しんさんわーくす) ED曲:Cleaire (written by カワサキヤスヒロ) (FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ ) 画像:フリー素材 ぱくたそ
Sun, 18 Jul 2021 - 09min - 45 - 朗読:渋谷悠 「夜の初めの数分間」(「モノローグ集 穴」より)
渋谷悠 「夜の初めの数分間」(「モノローグ集 穴」より) “ある日、鏡に人が映らなくなった。それはまるで、鏡の向こうに世界があって、そこの住人たちが一斉に行方不明になってしまったかのようだった。……(引用)” 渋谷悠さんのnoteより読ませていただきました。→ https://note.com/yushibuya/n/n81cd3a0539d7 「モノローグ集 穴」(書籍販売:Amazon)→https://www.amazon.co.jp/dp/4846017575/ref=cm_sw_r_cp_awdb_imm_BZZB062RBD8TZDAX19NM# 画像:フリー素材 ぱくたそ OP曲:おだやか(written by modus) ED曲:Cleaire (written by カワサキヤスヒロ) (FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )
Sat, 03 Jul 2021 - 05min - 44 - 朗読:太宰治「満願」
太宰治「満願」
底本:「太宰治全集2」ちくま文庫、筑摩書房
1988(昭和63)年9月27日第1刷発行
1998(平成10)年6月15日第4刷発行底本の親本:「筑摩全集類聚版太宰治全集」筑摩書房
1975(昭和50)年6月~1976(昭和51)年6月刊青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/1564_14134.html
“これは、いまから、四年まえの話である。私が伊豆の三島の知り合いのうちの二階で一夏を暮し、ロマネスクという小説を書いていたころの話である。或る夜、酔いながら自転車に乗りまちを走って、怪我をした。”
OP曲:記憶の中の景色(written by しんさんわーくす)
ED曲:Cleaire (written by カワサキヤスヒロ)
(FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )Sat, 26 Jun 2021 - 06min - 43 - 朗読:うらん「ダマスクローズ」Sat, 19 Jun 2021 - 03min
- 42 - 朗読:深川岳志「過食鬼」「聞き水」
深川岳志「過食鬼」「聞き水」
ちょっと怖いショートショートを2編読ませていただきました。
深川さんのnoteマガジン「朗読用ショートショート」より。→ https://note.com/fukagawa/m/m419673da4770
039「過食鬼」、040「聞き水」。
OP曲:おだやか(written by modus)
ED曲:Cleaire (written by カワサキヤスヒロ)
間奏:emptiness(written by brightwaltz)
(FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )効果音:https://taira-komori.jpn.org/index.html
Sat, 12 Jun 2021 - 05min - 40 - 朗読:芥川龍之介「蜘蛛の糸」(再録)
芥川龍之介「蜘蛛の糸」
今までよりも面白く読めるようになった気がするので再録しました。
(集英社文庫「地獄変」(芥川龍之介)より。1991年3月25日第1刷。2008年6月7日第2008年)
青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/92_14545.html“ある日の事でございます。御釈迦様は極楽の蓮池のふちを、独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。池の中に咲いている蓮の花は、みんな玉のようにまっ白で、そのまん中にある金色の蕊からは、何とも云えない好い匂いが、絶間なくあたりへ溢れて居ります。極楽は丁度朝なのでございましょう。(引用)”
OP曲:記憶の中の景色(written by しんさんわーくす)
ED曲:Cleaire (written by カワサキヤスヒロ)
(FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )Thu, 03 Jun 2021 - 10min - 37 - 朗読:芥川龍之介「藪の中」後編
芥川龍之介「藪の中」後編
(青空文庫・底本:「芥川龍之介全集4」ちくま文庫、筑摩書房
1987(昭和62)年1月27日第1刷発行
1996(平成8)年7月15日第8刷発行
底本の親本:「筑摩全集類聚版芥川龍之介全集」筑摩書房
1971(昭和46)年3月~1971(昭和46)年11月
初出:「新潮」1922(大正11)年1月)竹藪で見つかった男の死体にまつわる7人の証言です。7章で構成されており、それぞれが別人の証言(セリフ)です。長いので2分割しています。後編は「清水寺に来れる女の懺悔」と「巫女の口を借りたる死霊の物語」です。
青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/179_15255.html
“検非違使に問われたる木樵りの物語。さようでございます。あの死骸を見つけたのは、わたしに違いございません。(引用)”
OP曲:記憶の中の景色(written by しんさんわーくす)
ED曲:Cleaire (written by カワサキヤスヒロ)
(FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )Sun, 16 May 2021 - 14min - 36 - 朗読:芥川龍之介「藪の中」前編
芥川龍之介「藪の中」前編
(青空文庫・底本:「芥川龍之介全集4」ちくま文庫、筑摩書房
1987(昭和62)年1月27日第1刷発行
1996(平成8)年7月15日第8刷発行
底本の親本:「筑摩全集類聚版芥川龍之介全集」筑摩書房
1971(昭和46)年3月~1971(昭和46)年11月初出:「新潮」1922(大正11)年1月)
竹藪で見つかった男の死体にまつわる7人の証言です。7章で構成されており、それぞれが別人の証言(セリフ)です。長いので2分割しています。
青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/179_15255.html
“検非違使に問われたる木樵りの物語。さようでございます。あの死骸を見つけたのは、わたしに違いございません。(引用)”
OP曲:記憶の中の景色(written by しんさんわーくす)
ED曲:Cleaire (written by カワサキヤスヒロ)
(FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )
Sat, 15 May 2021 - 19min - 34 - 朗読:うらん「ウィルス」
うらん「ウィルス」
SNSのお友達のうらんさんが、私の家族・猫の「まる」のお話を書いてくださいました。 SNSで起こったある日の出来事がヒントになったそうです。登場するアイコンロボットも実在方がモデルになっています。“人類史上で最も恐ろしいウイルスが現れた。変異し重症化のスピードも増し……(引用)”
https://www.instagram.com/p/COwGaV-Nedv/?igshid=1bop2j9idn1qz
効果音:https://taira-komori.jpn.org/index.html
BGM:猫の思い(written by クラウンジ)
OP曲:おだやか(written by modus)
ED曲:Cleaire (written by カワサキヤスヒロ)
(FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )Wed, 05 May 2021 - 03min - 32 - 朗読:深川岳志「防具」
深川岳志「防具」
深川岳志さんのnoteのマガジン『朗読用ショートショート』(https://note.com/fukagawa/m/m419673da4770)より。(購読中)
【SS】「防具」(2014/09/18 https://note.com/fukagawa/n/n005a3ec6a535)“夫の咳が止まらない。夏風邪は治りにくいというけど、それにしても、ひどい。”(引用)
朗読に使いやすいショートショートが収められているマガジンです。朗読のネタに困っている方、文学作品の朗読に飽きた方にお勧めのマガジンです。小学校の高学年以上の読み聞かせにもよさそうですよ。
効果音:https://taira-komori.jpn.org/index.html
OP曲:Vignette written by Koyotaka Sambown
ED曲:piece (written by カワサキヤスヒロ)
(FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )Tue, 27 Apr 2021 - 03min - 31 - 朗読:芥川龍之介「ピアノ」
芥川龍之介「ピアノ」
(青空文庫・「芥川龍之介全集 第十二巻」岩波書店 1996(平成8)年10月8日発行)
青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/1130_15234.html
“或雨のふる秋の日、わたしは或人を訪ねる為に横浜の山手を歩いて行つた。この辺の荒廃は震災当時と殆ど変つてゐなかつた。(引用)”OP曲:Vignette written by Koyotaka Sambown
ED曲:piece (written by カワサキヤスヒロ)
(FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )Sun, 25 Apr 2021 - 06min - 29 - 朗読:深川岳志「みんな猫になる」
深川岳志「みんな猫になる」
深川岳志さんのnoteのマガジン『朗読用ショートショート』(https://note.com/fukagawa/m/m419673da4770)より(購読中)。【SS】「みんな猫になる」(2021/04/18 https://note.com/fukagawa/n/n909284f46e8f)
朗読に使いやすいショートショートが収められているマガジンです。隙間時間の読書の他、朗読のネタに困っている方、文学作品の朗読に飽きた方にもお勧めのマガジンです。小学校の高学年以上の読み聞かせにもよさそうですよ。
"孤独を愛していた飼い猫が、歳を取って、急に人に甘えるようになった。ソファに座ると、いそいそと膝の上に乗ってくる。(引用)"
OP曲:Vignette written by Koyotaka Sambown
ED曲:piece (written by カワサキヤスヒロ)
(FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )Fri, 23 Apr 2021 - 02min - 27 - 朗読:深川岳志「先生のプレゼント」
深川岳志「先生のプレゼント」
深川岳志さんのnoteのマガジン『朗読用ショートショート』(https://note.com/fukagawa/m/m419673da4770)より。(購読中)【SS】「先生のプレゼント」(2021/03/28 20:17 https://note.com/fukagawa/n/n92115226d018?magazine_key=m419673da4770)
”遠隔で温感のコントロールをする。これがあたしの所属する研究室のテーマだったが、正直なところ、どうでもよかった。……(引用)”朗読に使いやすいショートショートが収められているマガジンです。朗読のネタに困っている方、文学作品の朗読に飽きた方にお勧めのマガジンです。小学校の高学年以上の読み聞かせにもよさそうですよ。
OP曲:Vignette written by Koyotaka Sambown
ED曲:piece (written by カワサキヤスヒロ)
(FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )Thu, 22 Apr 2021 - 03min - 26 - 【習作】朗読:芥川龍之介「魔術」
習作・芥川龍之介「魔術」
習作です。自分で考察するために録りました。先にアップした朗読とは解釈を変えました。アクセント間違いがいつも以上に多いですが、雰囲気を見るためのものなので修正しませんでした。前回は「聴衆」を意識して読みましたが、今回は「振り返り」を意識しました。自分では今回の解釈の方が好きです。後半の変化が大きいかなと思っています。
(新潮文庫『蜘蛛の糸・杜子春』芥川龍之介
昭和43年11月15日発行 平成23年4月15日83刷改版 平成23年4月15日87刷より)
参考:青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/95_15247.html
“私がミスラ君に魔術を教わってから、一月ばかりたった後のことです。これもやはりざあざあ雨の降る晩でしたが、私は銀座のある倶楽部くらぶの一室で、五六人の友人と、暖炉だんろの前へ陣取りながら、気軽な雑談に耽っていました……”(引用)”
OP曲:Vignette written by Koyotaka Sambown
ED曲:piece (written by カワサキヤスヒロ)
(FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )
Mon, 19 Apr 2021 - 25min - 25 - 朗読:芥川龍之介「魔術」2
芥川龍之介「魔術」2
(新潮文庫『蜘蛛の糸・杜子春』芥川龍之介
昭和43年11月15日発行 平成23年4月15日83刷改版 平成23年4月15日87刷より)参考:青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/95_15247.html
後半部分の朗読です。
“私がミスラ君に魔術を教わってから、一月ばかりたった後のことです。これもやはりざあざあ雨の降る晩でしたが、私は銀座のある倶楽部の一室で、五六人の友人と、暖炉の前へ陣取りながら、気軽な雑談に耽っていました……”(引用)”
OP曲:Vignette written by Koyotaka Sambown
ED曲:piece (written by カワサキヤスヒロ)
(FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )Wed, 14 Apr 2021 - 13min - 24 - 朗読:芥川龍之介「魔術」1
芥川龍之介「魔術」1(原作に番号はついていません)
(新潮文庫『蜘蛛の糸・杜子春』芥川龍之介
昭和43年11月15日発行
平成23年4月15日83刷改版 平成23年4月15日87刷より)
前半部分の朗読です。参考:青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/95_15247.html
“ある時雨の降る晩のことです。私を乗せた人力車は、何度も大森界隈の険しい坂を上ったり下りたりして、やっと竹藪に囲まれた、小さな西洋館の前に梶棒を下しました。……(引用)”
OP曲:Vignette written by Koyotaka Sambown
ED曲:piece (written by カワサキヤスヒロ)
(FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )Sat, 03 Apr 2021 - 12min - 23 - 朗読:江戸川乱歩『妖蟲』
江戸川乱歩 「妖蟲」
(文春文庫『辻村深月編 江戸川乱歩傑作選 蟲』 2016年11月10日 第1刷 より)
随筆。昭和7年2月「文学時代」に執筆。
乱歩先生が桜の花をみるとこんな風に見えるのですね。今年の桜は、みなさんにはどんな風に見えるでしょうか。“少年時代、うららかな春を楽しんだことがあった様だ。併し今は春を知らぬ。自然を愛しない私は、春に接する機会に乏しいからであろう。……”(引用)
OP曲:Vignette written by Koyotaka Sambown
ED曲:piece (written by カワサキヤスヒロ)
(FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )Sat, 20 Mar 2021 - 07min - 22 - 朗読:宮沢賢治『おきなぐさ』
宮沢賢治『おきなぐさ』
宮沢賢治「銀河鉄道の夜」(角川文庫)平成22年5月15日 改定29版発行)
小岩井農場に咲くおきなぐさの話です。“うずのしゅげを知っていますか。
うずのしゅげは、植物学ではおきなぐさと呼ばれますが、おきなぐさという名はなんだかあのやさしい若い花をあらわさないようにおもいます。
そんならうずのしゅげとはなんのことかと言われても私にはわかったようなまたわからないような気がします。……”(引用)
青空文庫→https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/1085_47131.html
OP曲:Vignette written by Koyotaka Sambown
ED曲:piece (written by カワサキヤスヒロ)
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Wed, 10 Mar 2021 - 12min - 21 - 朗読:中島敦『山月記』2
中島敦『山月記』2
(岩波文庫「山月記・李陵 他九篇」 中島敦
1994年7月18日第1刷 2018年9月5日第36刷 より)※後半部分です。
“中島敦の短編小説。1942年(昭和17年)に発表された中島のデビュー作である。唐代、詩人となる望みに敗れて虎になってしまった男・李徴が、自分の数奇な運命を友人の袁傪に語るという変身譚であり、清朝の説話集『唐人説薈』中の「人虎伝」(李景亮の作とされる)が素材になっている。『山月記』の題名は、虎に変わった李徴が吟じる詩の一節「此夕渓山対明月」から取られている。”(Wikipediaより)
青空文庫→https://www.aozora.gr.jp/cards/000119/files/624_14544.html
OP曲:Vignette written by Koyotaka Sambown
ED曲:piece (written by カワサキヤスヒロ)
(FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )Thu, 11 Feb 2021 - 13min - 20 - 朗読:中島敦『山月記』1
中島敦『山月記』1
(岩波文庫「山月記・李陵 他九篇」 中島敦
1994年7月18日第1刷 2018年9月5日第36刷 より)※前半部分です。後半の収録に合わせて再録しています。
“中島敦の短編小説。1942年(昭和17年)に発表された中島のデビュー作である。唐代、詩人となる望みに敗れて虎になってしまった男・李徴が、自分の数奇な運命を友人の袁傪に語るという変身譚であり、清朝の説話集『唐人説薈』中の「人虎伝」(李景亮の作とされる)が素材になっている。『山月記』の題名は、虎に変わった李徴が吟じる詩の一節「此夕渓山対明月」から取られている。”(Wikipediaより)
青空文庫→https://www.aozora.gr.jp/cards/000119/files/624_14544.html
OP曲:Vignette written by Koyotaka Sambown
ED曲:piece (written by カワサキヤスヒロ)
(FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )Thu, 11 Feb 2021 - 13min - 18 - 朗読:江戸川乱歩『指』
江戸川乱歩『指』
(青空文庫より。https://www.aozora.gr.jp/cards/001779/files/58465_64921.html
底本:「江戸川乱歩全集 第22巻 ぺてん師と空気男」光文社文庫、光文社 2005(平成17)年9月20日初版1刷発行
底本の親本:「江戸川乱歩全集 第三巻」桃源社 1961(昭和36)年11月
初出:「ヒッチコック マガジン」宝石社 1960(昭和35)年1月)
”患者は手術の麻酔から醒さめて私の顔を見た。"(引用)
OP曲:Vignette written by Koyotaka Sambown
ED曲:piece (written by カワサキヤスヒロ)
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Sun, 17 Jan 2021 - 05min - 17 - 朗読:菊池寛 『マスク』Tue, 12 Jan 2021 - 15min
- 16 - 朗読:芥川龍之介『蜘蛛の糸』
芥川龍之介『蜘蛛の糸』
(集英社文庫「地獄変」(芥川龍之介)より。1991年3月25日第1刷。2008年6月7日第20刷)ある日、お釈迦様が極楽の蓮池の下を覗き込みます。そこからは地獄の底を見ることができるのです…。
青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/92_14545.html
OP曲:Vignette written by Koyotaka Sambown
ED曲:piece (written by カワサキヤスヒロ)
(FREE BGM DOVA-SYNDROME dova-s.jp/ )Sat, 02 Jan 2021 - 12min - 15 - 朗読:ラヴクラフト『ニャルラトホテプ』
H.P.ラヴクラフト『ニャルラトホテプ』
(青空文庫より:翻訳の底本:H.P.Lovecraft (1920) "Nyarlathotep" 翻訳者:大久保ゆう)★再録いたしました。
クトゥルフ神話に登場する神・ニャルラトホテプとは? 一人になってしまった「わたし」が語ります。日本語では他にナイアーラソテップ、ナイアルラトホテップ、 ニャルラトテップなどとも表記されています。
青空文庫→ www.aozora.gr.jp/cards/001699/files/56839_53228.html
OP曲:Vignette written by Koyotaka Sambown
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Sat, 02 Jan 2021 - 16min - 14 - 朗読:太宰治『女生徒』(抜粋・冒頭部分)
太宰治『女生徒』(抜粋・冒頭部分)
(新潮文庫「走れメロス」昭和12年7月10日発行 平成29年9月25日98刷)
14歳の女生徒が起床してから就寝するまでの一日を主人公の独白という形で綴っています。
(『文學会』1939年4月号初出。)
青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/275_13903.html
OP曲:Vignette written by Koyotaka Sambown
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Mon, 28 Dec 2020 - 13min - 12 - 朗読:谷崎潤一郎『刺青』その2
谷崎潤一郎『刺青』その2
(新潮社文庫「刺青・秘密」 昭和44年8月5日発行・平成26年6月5日87刷より)
話を二つに分割しました。こちらは後編です。
谷崎本人が処女作だとしている短編です(Wikipediaより)。
脚フェチな刺青師が理想女を見つける話です。今では不適切な表現と判断されるような作品ですがそのまま読みました。変態的で官能的で耽美な世界へどうぞ。
青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/001383/files/56641_59496.html
OP曲:Vignette written by Koyotaka Sambown
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Mon, 14 Dec 2020 - 08min - 11 - 朗読:谷崎潤一郎『刺青』その1
谷崎潤一郎『刺青』その1
(新潮社文庫「刺青・秘密」 昭和44年8月5日発行・平成26年6月5日87刷より)
話を二つに分割しました。こちらは前編です。
谷崎本人が処女作だとしている短編です(Wikipediaより)。
脚フェチな刺青師が理想女を見つける話です。今では不適切な表現と判断されるような作品ですがそのまま読みました。変態的で官能的で耽美な世界へどうぞ。
青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/001383/files/56641_59496.html
OP曲:Vignette written by Koyotaka Sambown
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Mon, 14 Dec 2020 - 15min - 9 - 朗読:ニューヨーク・サン紙 「サンタクロースはいるんだ」
ニューヨーク・サン紙 「サンタクロースはいるんだ」
YES, VIRGINIA, THERE IS A SANTA CLAUSニューヨーク・サン紙社説(担当:フランシス・ファーセラス・チャーチ)
The New York Sun (written by Francis Pharcellus Church)1897年9月21日
大久保ゆう訳
8歳の女の子ヴァージニア・オハンロンがニューヨーク・サン新聞の編集部に「サンタクロースはいるのですか」という内容の手紙を送りました。それに対して、サン紙論説委員であったフランシス・チャーチが社説欄に返事を書きました。100年以上たった今でも語り継がれる名文です。日本でも絵本になっています。
青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/001237/files/46346_23177.html
OP曲:Vignette written by Koyotaka Sambown
ED曲:piece (written by カワサキヤスヒロ)
(FREE BGM DOVA-SYNDROME https://dova-s.jp/ )Sun, 06 Dec 2020 - 05min - 7 - 朗読:太宰治『海』
太宰治『海』(「もの思う葦」新潮文庫 平成17年 2月15日45刷より)
大変短いですが、いろいろな感情が詰まっていて楽しい作品です。
参考:青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/42363_15873.html
OP曲:Vignette written by Koyotaka Sambown
ED曲:piece (written by カワサキヤスヒロ)
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Sun, 29 Nov 2020 - 04min - 6 - 朗読:太宰治『一日の労苦』
太宰治『一日の労苦』(新潮文庫『もの思う葦』より)
1938年(昭和13年)に書かれた随筆です。
太宰の思いだけでつづられておりストーリーは全くありません。難しい言葉が続き、正直面白い内容ではありません。作品が書けずに苦しみもがく胸の内を語っています。
初めて読んだとき、何を言いたいのかさっぱりわかりませんでした。この話を朗読しようと思ってから少しずつ読み解き、考え、1年半たった今では太宰の思いに少し近づけたような気がします。
苦しく難解な言葉が続きますが、やがて彼は一筋の光を見つけ、やはり書いていこうと決意します。ですから、この作品はとても前向きで希望に満ちたものだと解釈しています。実際、この後太宰治は結婚し、名作と呼ばれる作品をたくさんうみだしました。地味な随筆ですが、読めば読むほど太宰治に近づける気がする好きな作品です。
青空文庫:太宰治『一日の労苦』
https://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/1592_18113.html
OP曲:Vignette written by Koyotaka Sambown
ED曲:piece (written by カワサキヤスヒロ)
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Wed, 25 Nov 2020 - 12min - 4 - 一の朗読 (Trailer)Wed, 18 Nov 2020 - 00min
- 3 - 朗読・芥川龍之介「妙な話」
芥川龍之介『妙な話』
「私」は旧友の村上から、村上の妹・千枝子から聞いたという妙な話を聞かされる……。
大正9年12月に執筆された作品です。この話は時代背景を知るとより味わいが出ると思います。大人の怪談です。
芥川龍之介『妙な話』(青空文庫より:底本:「芥川龍之介全集4」ちくま文庫:1987年1月27日第1刷発行) https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/103_15250.html
OP曲:Vignette written by Koyotaka Sambown
ED曲:piece (written by カワサキヤスヒロ)
(FREE BGM DOVA-SYNDROME https://dova-s.jp/ )
Tue, 17 Nov 2020 - 18min - 2 - 朗読:夢野久作『ビール会社征伐』
夢野久作『ビール会社征伐』
作者が新聞記者だった頃のお話。呑兵衛の揃った編集部員一同。ある夏の日、テニスの強豪であるビール会社に試合を申し出た!
怪奇小説を多く手掛けた夢野久作氏ですが、こちらは楽しいエッセイです。おおらかな時代だったのだなと思います。
夢野久作『ビール会社征伐』(青空文庫より:初出「モダン日本 6巻8号」1935年8月)https://www.aozora.gr.jp/cards/000096/files/46711_27716.html
OP曲:Vignette written by Koyotaka Sambown
ED曲:piece (written by カワサキヤスヒロ)
(FREE BGM DOVA-SYNDROME https://dova-s.jp/ )
Tue, 17 Nov 2020 - 11min - 1 - 朗読・芥川龍之介「蜜柑」
芥川龍之介『蜜柑』
汽車に乗った「私」と目の前に座った田舎者の小娘とのひとときを描く。
『蜘蛛の糸・杜子春』芥川龍之介 (新潮文庫)より
青空文庫→ https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/98_15272.html
OP曲:Vignette written by Koyotaka Sambown
ED曲:piece (written by カワサキヤスヒロ)
(FREE BGM DOVA-SYNDROME https://dova-s.jp/ )
Tue, 17 Nov 2020 - 14min
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